グルテンフリーってよく聞くようになったけど
グルテンフリーという言葉が一般的になってきました。
そもそもグルテンフリーとはどういうものか。
国際規格によると、グルテンが入ってない、入っていても1㎏あたり20㎎未満の含有量の食品のことです。
ではグルテンとは何か。
小麦や大麦、ライ麦らから生成されるたんぱく質のことです。
グルテンのおかげでパンがふんわりと焼きあがったり、うどんにコシを出してくれる成分です。
その他、ケーキやクッキー、パスタなどにも含まれています。
そのグルテンを含まない食事をするのがグルテンフリーの世界です。
そもそも火付け役は諸説ありますが、有名なのはテニス世界ランク1位のジョコビッチ選手です。
2010年よりグルテンフリーの食生活にすることにより、アスリートとしての体質が向上し、腹痛に悩まされることが多かったという体調も改善されたとのことです。
その結果、なんと翌2011年に世界ランク3位から1位になったのです!
また、レディ・ガガやマイリー・サイラス、ミランダ・カーら海外著名人も生活に取り入れていることを公表されており注目度が高まっております。
グルテンフリーの食事にすると誰でも体質改善できる?
だったらみんなグルテンフリーの食事にしたらいいんじゃないの??
テニスの錦織選手も世界ランクが上がったり、
ケンブリッジ飛鳥選手がウサインボルトに勝っちゃうんじゃないの?
みたいなことが起きるのか?
それはNO。
実はジョコビッチ選手はグルテンに対する不耐症だったのです。
それはうまくグルテンを体内で分解できないため、腸炎などを招きます。
ジョコビッチ選手の体調不良はこれが原因だったんですね。
なのでジョコビッチ選手は劇的な体調改善ができたわけです。
つまり、誰でも体調改善するかと言ったらそうではありませんが、期待できる効果もあります。
グルテンを摂取するとペプチドに分解され、さらにアミノ酸に分解され、腸での吸収に備えます。
しかし、
このペプチドは分解されにくく、消化しきれないまま小腸に運ばれてしまいます。
健康であれば問題ないのですが、粘膜が弱ったりしている時にこのペプチドが腸内で炎症を起こし、腸炎を招く可能性があります。
また全く別の観点ですが、
統合失調症、自閉症の食事をグルテンフリーにすることにより症状が改善されるということは多くの研究報告がなされております。
なのでグルテンの摂取をやめることによりうつ病のリスクを小さくすることや倦怠感の改善、ヤル気の向上につながるとも言われております。
北米で100万部以上売れた「小麦粉は食べるな!」(ウィリアム・デイビス著)という本には食事をグルテンフリーにすると糖尿病、心臓疾患、脳疾患、精神疾患、高血圧、肥満などの改善につながるとまで書かれております。
グルテンフリーの食事でダイエットになるか
グルテンはグルテニンとグリアジンが結びついてグルテンとなります。
そのグリアジンが食欲を促進する効果があるのです。
メカニズムを簡潔にまとめると、
グルテン摂取 →血糖値が急上昇 →インスリン分泌 →糖分を体内に蓄積しやすくなる。
という流れで太りやすくなるのです。
なのでグルテンフリーの食事にすることにより、
食べ過ぎなくなり、更に糖分を溜めにくくなるためダイエット効果が期待できると言われています。
しかし、グルテンフリーの食事はダイエット効果があるという医学的な根拠はありません。
そしてグルテンフリーの食事にすることにより植物性たんぱく質が欠けるので、肉や魚からたんぱく質を摂取して補う必要もあるのでバランスの良い食事をすることが重要です。
まとめ!
・グルテンフリーの食事にすることにより体調改善の可能性はある。
・ダイエットのためだけにグルテンフリーの食事にすることはおススメしません。
私もグルテンフリーの食事を取り入れてみましたが、グルテンフリーにすると経済的に厳しいですね汗
グルテンフリーパスタは通常品の2倍以上の値段がしますし、
グルテンフリーの外食自体があまりないです。
無理せず導入することや、そもそもグルテンフリーの食事であったりする和食を中心としたバランスの良い食事から始めてもよろしいのではないでしょうか。
ありがとうございました。
(トミコ)