GPIFに学ぶ運用
先日発表されました年金積立金管理運用独立行政法人、略称GPIFの運用成果。
2016年の運用益は7兆9363億円でした。
運用総額は144兆9034億円ですので
運用パフォーマンスは5.86%。
マイナス金利実行中。
預金をしても0.01%
個人向け国債0.05%
そんなご時世に、5.86%の運用は大変すばらしいと思います。
そんなGPIFですが、
2001年来の運用は、年率2.98%。
まさに脅威です。
53.4兆円の年金資金を運用して増やしてくれてます。
もう一度言います。
年金を増やしてくれてます。
本当にありがたいですよね。
しかし、毎年運用がうまくいっているわけではありません。
2015年度は5兆円の損失を出してしまってます。
その時のニュースを引っ張ってきてみましたので、まとめ。
・野党からは将来の年金の減額につながりかねないと批判。
・速やかに5兆円の損失が出たことを説明すべきと追及。
・それに対し、安倍政権発足以降、年金積立金の増加は37.8兆円と安倍首相自ら反論。
国民からしたら
「我々の大事な年金で損失を出すとは何事だ!」
と思った方が多いと思います。
ただ投資をしたことある方であれば。
「今年は損だったのか」
程度に思ったのではないでしょうか?
運用をしていれば
いい時も、うまくいかない時もあります。
運用をするにあたってすごく重要なことです。
100戦100勝の運用なんてありえません。
運用失敗に陥る人ほど、
目の前のことに必死になりすぎたり
下落時にロスカットして安心したり
上昇期にあぐらをかいてみたり
その時のブームだけに飛びついたりしていると思います。
私は運用で失敗ばかり
なんて思っている方がいらっしゃるのであれば
年金の運用手法を真似してみてはいかがでしょうか?
GPIFの運用手法
GPIFの運用手法はいたってシンプルです。
分散投資です。
国内債券 31.68%
国内株式 23.28%
外国債券 13.03%
外国株式 23.12%
短期資産 8.89%
という内訳です。
もし、あなたが運用するのであれば上記の割合で振り分ければいいと思います。
ピッタリ分けなくても大まかでもいいと思います。
日本株って何と思うのであれば日経平均連動型のETFかノーロード投信を買えばいいと思います。
その他の資産も同様にETFかノーロードでいいです。
そして国内債券なんてものはマイナス金利実行中なので
投資はしなくてもいいです。預金でいいです。
もしこだわりたいという方がいましたら、円ヘッジ型の外債をお勧めします。
そんなものじゃ面白くないと思う方もいると思います。
だから、
失敗するのです。
投資に何を求めてますか?
利益以外はないはずです。
スリリングな思いして損をした!
この感じがたまらないんだよね!! って思う人はいないですよね笑
投資のいいところは真似をすることが成功につながることが多いことです。
GPIFの年金運用だけでなく、
カルパースもいいと思いますし、
ウォーレンバフェットの保有銘柄を買うも良しです。
数年前から残高が伸びている証券会社や銀行で扱われているラップサービスもいいですね。
ラップのいいところはリバランスをしてくれることです。
ただし、ランニングコストに各社差があるので注意です。
ラップに関してはまた後日、記事にしたいと思います。
まとめ!
・投資をするにあたっては一喜一憂せずに長期目線で。ダメな時ほど動きすぎない。
・自分は運用なんて無理と思うのであれば、賢者の投資手法の真似をしてみよう。
・運用を楽しめればなお良しですが、スリルを味わうことが目的ではない。
投資を通じて、より豊かな生活となりますように。
ありがとうございました。
(カネコ)