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投資

つみたてNISAは2018年1月より開始。商品一覧と比較。金融庁HPが参考になります。

投稿日:2017年10月7日 更新日:

まず、今までのNISAをおさらい

2014年1月よりスタートしたNISA(小額投資非課税制度)ですが、
皆さんご利用されてますか?

私はしてます。
成果は、、、少々プラス。

 

そもそもNISAが導入された背景ですが、
2014年1月からスタートするその寸前、
2013年12月をもってある制度が終了しました。

それは配当所得・譲渡所得にかかる軽減税率制度です。
当時、利益に対して10.147%だった税金が
2014年1月から20.315%に戻ってしまいました。

ざっくりと儲けに対して10%→20%に上昇したのは結構インパクトで、
「株の売買をしても税金で持っていかれるのはくだらない」
「リスクをとった運用を積極的にしてもリターンが小さくなる」
など、投資家からの不満の声もありました。

それ以上に、株離れが起きてしまうと
日経平均株価の下落や出来高の縮小につながってしまい、
世界的に見て健全性の高い日本の株式市場に打撃となりかねません。

 

そこで、増税(細かく言うと元に戻っただけ)と引き換えに
NISAを利用すると当時は年間100万円までの投資であれば
配当・譲渡利益に対しての税金を免除してくれるという制度として導入されました。

 

そのNISAも今年で4年目を迎えました。
金額も120万円/年間 に拡大しました。
非課税期間は5年間なので初年度から制度利用されている方は、
来年が5年目で最後の投資となります。

 

〇NISAポイントまとめ
・売却益、配当金、分配金が非課税
・非課税期間は最長5年
・20歳以上の方が利用できる
・年間120万円まで(2015年までは100万円)

 

 

NISAは20歳以上の方が対象ですが、
2016年からは0-19歳までの方が利用できる
ジュニアNISAもスタートしました。

〇ジュニアNISAポイントまとめ
・売却益、配当金、分配金が非課税
・非課税期間は最長5年
・0-19歳の方が利用できる
・18歳以降、払い出し可能(それ以前に引き出すと非課税消滅)
・運用の管理管理は本人でなく両親や祖父母など親権者
・年間80万円まで

 

ちなみに、

NISA開始のタイミングが2014年1月。
日経平均株価がおよそ16000円
為替 米ドルがおよそ105円

そして2017年10月6日
日経平均株価が20690円
為替 米ドルが112.62円

日経平均株価がおよそ 29%の上昇
為替 米ドルがおよそ 7%の円安

なのでインデックス運用をしている方であれば
損になっていることはないと思いますが、
個別銘柄や、アクティブ投信で運用された方々、
成績はいかがでしょうか?

 

つみたてNISAとは

2018年1月からつみたてNISAがスタートします。
実はこの2017年10月より各社受付を開始しております。
まだ制度を理解されていない方も多いと思いますので、
まずはポイントをまとめます。

 

〇つみたてNISAポイントまとめ
・投資対象は金融庁指定の103本の投資信託から選ぶ
・売却益、配当金が非課税
・非課税期間は最長20年
・20歳以上の方が利用できる
・年間40万円まで

といったところです。

 

まず対象商品ですが、金融庁HPより。
中段くらいに
<つみたてNISA対象商品>
と書かれてますのでその横についているエクセルをご参照ください。
金融庁HP つみたてNISAについて

 

 

メインとなるのはパッシブ運用やインデックス運用といわれるもので、
信託報酬も低く抑えられています
またアクティブ型のファンドに関しても、
買付手数料は全商品無手数料です。

つみたてが目的なので毎月分配型投信は商品ラインナップに含まれていません
よって、つみたてた商品から分配金は出ません。

20年間は長い!
と嘆きの声が聞こえてきそうですが、
非課税期間中に途中売却することもでき、
もちろん非課税となりますのでご安心ください

 

いいことずくめのようにみえますが注意点も挙げておきます。

・同一年において従来型NISAとつみたてNISAは併用できずどちらかを選択せねばならない。

・マイナンバーの登録が必要。

・従来型とつみたての切り替えはその都度、手続しないと自動更新となるので注意。

・全金融機関を通じて1口座のみしか保有できない(従来型NISAと同じ)

・対象商品が決まっている為、金融機関によっては希望商品の扱いがない場合がある。

・つみたてが目的なので毎月分配型投信は商品ラインナップに含まれていません。よって、つみたてた商品から分配金は出ません。

・従来型NISAと違いロールオーバー(非課税期間満了時に翌年のNISA枠を使って繰り越すこと)不可。

 

金融機関ごとの商品の選定とその相談相手である、金融機関窓口の知識レベルでパフォーマンスに差が出る可能性があります。

ネットでやるから大丈夫という方も多いかもしれませんが、
私の個人的な意見としては、銀行などよりも運用に対しての専門性が高い証券会社で相談された方がよいのではないかと思います。

 

商品を選定するポイントは?

 

103本のファンドをどう選ぶか。
ただ実際に各金融機関ごとに落とし込むと数本前後となるのではないかと思います。

 

長期間の投資になるので
信託報酬が低い投信を選ぶことが最大のポイント
ではないかと私は考えます。

 

金融庁のHPにでている銘柄を例にとると
アクティブファンドで約1%、世界分散型インデックスファンドで0.25%
の信託報酬
が設定されているファンドがあります。

およそ4倍の差があります。

 

信託報酬の考え方としては私はエスカレーターをよく例に出します。
投資信託の運用は信託報酬という運用コストがかかります。

つまり、下りのエスカレーターを登るような状態です。

・ダッシュで駆け上がればゴールにつきます。

・のろのろ登っていたらずっと横ばいです。

・間違えて下ってしまう時は加速します。

信託報酬は低ければ低いほどいいですよね!

 

話を戻します。
上記の通り、0.25%と1%の信託報酬。
4倍の差。

つまり、下りのエスカレーターの速度に4倍の差!

たった0.75%差などと言ってはいられません。

 

たった1年40万円積立して20年間放置としても
0.25%の信託報酬で年間1000円、つまり20年で2万円のコスト
1%の信託報酬で年間4000円、なんと20年間で8万円のコスト。。。

こんなに差がついてしまうのです。

 

アクティブ運用だから仕方ないし、パフォーマンスでカバーできると謳われそうですが、
私は、信託報酬にこだわったほうが良いのではないかと考えます。

 

私自身は、
日本国内に特化した商品や
債券のみで運用する商品でなく、
国内外の株式と債券に分散投資するタイプのものを選択しようと考えてます。

 

まとめ!

・つみたてNISAの制度をよく理解しよう。
・金融機関ごとに商品格差が出る可能性があるので選定に注意しよう。
・実店舗で相談して決める場合は証券会社をおススメします。
・商品の選定は信託報酬の低いものを選ぼう。

 

つみたてNISAの利用にあたり、
まずは自身で知識をつけて、
相談窓口で信頼できる金融機関とあなたが巡り合えることを祈っております。

つみたてNISAで豊かな資産形成につながりますように。

ありがとうございました。

 

 

(カネコ)

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