アイスを食べながら株主総会に参加するカワイイ一面も
バフェット銘柄を学ぶ
バフェットの銘柄選択術
初版2002.5.20
メアリー・バフェット、デビッド・クラーク・著
投資の神様ウォーレン・バフェット。
わずか2万ドルの資産を670億ドルに拡大させた男。
画像にあるように、
アイスを食べながら株主総会に参加
コカ・コーラは毎日飲む
マクドナルド大好き
大金持ちだが庶民的な家に住み、
年収はずっと10万ドル(1120万円程度)
という、飾らない素敵な面もあります。
話を戻して、
メアリー・バフェットはウォーレン・バフェットの息子・ピーターの元夫人です。
その彼女が打ち明かす優良企業の探し方とは。
投資対象としてバフェットが重視する優良企業とは長期的に大きな儲けを約束してくれる企業と定義づけている。
コカ・コーラ大好き!
3つの企業タイプ
・コモディティ型企業
差別化のできない低付加価値の事業を行っている企業。
価格競争が唯一最大の選択基準となる企業。
バフェットは例として航空、石油・天然ガス、林業、製材、パルプ、自動車などを挙げる。
しかし、投資対象に至らない。
・有料ブリッジ型企業
もし、橋を渡りたければ料金を支払うほかない。そのようなビジネスモデル。
高速道路や空港ビジネスのようなもの。
その会社の製品やサービスを使わざるを得ないような企業は大変魅力的な投資対象。
・コンシューマーモノポリー(消費者独占)型企業
ブランド価値の高い企業。
あるいは扱う製品があたかも独占企業のように強い市場支配力をもっている企業。
例としてアメックス、コカコーラ、マイクロソフトなどを挙げる。
コンシューマーモノポリー型企業は悪材料で売り込まれても立ち直れるだけの強みがある。
また、ローテク企業が多いため、高度で複雑な設備投資の必要がないのでローコスト。
バフェットの銘柄選択は
この「コンシューマーモノポリー型企業」を最も推奨する。
マクドナルドでハンバーガーを買う時はすかさずクーポン券を出すそうです。
コンシューマーモノポリー企業を見分ける8つの基準
1.消費者独占力をもつと思われる製品・サービスがあるか。
2.EPSが力強い増加基調にあるか。
3.多額の負債を抱えていないか → 1年分の利益で返済できる程度が限度。
4.ROEは十分に高いか。
5.現状を維持するために、内部留保利益の大きな割合を再投資する必要があるか。
6.内部留保・利益を新規事業や自社株買いへと自由に使えるか。
7.インフレを価格に転嫁できるか。
8.内部留保・利益の再投資による利益が株価上昇につながっているか。
この5つだけ。買いのタイミングと材料
・悪材料が出た時。好材料が出た時の投資は織り込み済みの高値なので避けるべき。
・株式を一種の疑似債券と考えEPSを利子と考える。それが国債に勝り、成長している時。
・7歳の子供でも分かるように、簡単に説明できる事業かどうか。
・全体の相場が下落している時、企業業績とは関係なく下落しているコンシューマーモノポリー企業。
・手に入れる材料・情報はネットなど無料のものだけで十分である。
いかがでしょうか。
投資対象の選定として中長期投資では是非ともこの様な企業を選びたいものです。
ちなみにバフェットの保有銘柄(売却したものあり)として有名なのがコカ・コーラ、アメックス、ハインツ、IBMなどなど。
本業を理解できないという点で先行して保有はできませんでしたが現在では彼の部下の推奨もありアップルを保有しているとも言われています。
日本企業ですと世界唯一無二の技術や世界シェアナンバーワンが製造業に多いように思います。
2017年の日経平均調べでは下記の製品で世界シェアトップとのことです。
・旭化成のリチウムイオン電池向けセパレーター
・ソニーのCMOSセンサー
・キヤノンのレンズ交換式カメラとデジカメ
・ファナックの産業用ロボット
・東レの炭素繊維
・ルネサスのマイコン
・JDIの中小型液晶パネル
・パナソニックのリチウムイオン電池
・ブリヂストンのタイヤ
・リコーのA3レーザー複写機・複合機
が挙げられてます。
是非ともご参考となればと思います。
(カネコ)