資産形成についてまとめてみる
今日の日経新聞の後半部分についての広告が出ていました。
広告というか、新聞記事並の内容です。
まずは節税できる投資制度について
・NISAを利用しよう
→年間120万円分の投資に関しては利益に対しての20.135%の税金がかからない。また、配当も同様に20.315%の税金を取られない。なぜか雑誌でNISAを使って好優待銘柄を勧める記事も見ますが意味なし。
ざっくりいうと、儲けに対しての税金がかからないのがメリット。
・iDeCo(イデコ)を活用しよう
→年金だけでは足りない時代。毎月掛け金を決めて運用できます。
①掛け金は全額所得控除できます。
②運用益も非課税。
③運用資産の受け取り時は退職所得控除か公的年金等控除の対象となります。
まとめると節税効果が見込めます。
加入制限がご自身の年金タイプや年齢によって違います、金融機関ごとのコストや商品ラインナップが違うため注意も必要です。
iDeCo(イデコ)に関してはまとめるとそれだけでかなりボリュームのある記事になるので、また後日改めて書きます。
以下引用し、要点だけまとめます。
金融庁 森田氏
・高齢化社会において資産形成の重要性が増している
・日本の個人金融資産は預金52%、株・投資信託は15%。米国は株・投資信託は30%。 その結果、1995年から現在までで米国は家計金融資産が3倍に増えているのに対し、日本は1.5倍にしかなっていない。
・米国も1980年代まで現在の日本と同様、株・投資信託は15%程度だったが税制優遇などにより資産比率が変化した。
・NISAなど日本も税制優遇策が始まっているが「資金がない」「購入方法がわからない」「時間がない」という理由から制度利用が進んでない。ぜひ使うべきだ。
野村證券 福田氏
・1989年12月末、日経平均は39000円、その後7000円まで株価は下落し、2017年4月19000円台まで回復。仮に毎月1万円ずつ積立投資してたらどういう結果か。投資額330万円に対し、評価額は440万円。積立投資は有効だ。
・夫婦でゆとりある老後生活は毎月34万円が必要。一方平均的に収入は21万円。老後までに預金を1000万円貯め、退職金で1500万円。合計2500万円の蓄えは81歳で食い潰すこととなる。
・65歳までの老後に2000万円貯め、年率3%運用が続けられれば100歳まで資金がなくならない。
・その2000万円は35歳から年率3%で30年間運用すれば月々3.5万円の積み立てで実現できる。
大和証券 長島氏
・お金の3つの性格。生活資金として【使うお金】 将来のために・病気やけがのいざという時の【備えるお金】 【増やすお金】
・当面使う予定がない資金が増やすお金。これが投資に回すお金である。
・変動のリスクを抑えるために国内外、債券・株など分散投資が有効である。
・時間分散を利用した積立投資も有効。
さわかみ投信 澤上氏
・株価の変動でなく、企業価値の成長に対して投資する。
・長期投資で財産を増やすこととと同時に豊かな社会を実現することも重視
・投資を通じて、質の武井経済や社会が作られ、企業が成長し株価のリターンを投資家に還元できる好循環が生まれる。
上記コメントに対しての感想
まずは金融庁の森田氏
日本も投資に対しての優遇税制を利用し、貯蓄から投資へと促したいのだと思います。
マイナス金利のご時世でも逆に銀行預金が1000兆円超える日本の異常事態に危機感を金融庁は持っているようです。
とはいえ優遇税制を打ち出しても、自発的に投資が進みません。
「資金がない」「購入方法がわからない」「時間がない」といいわけされないための政策も必要なのではないかと思います。
投資はおろか、お金に対する教育は学校教育で組み入れるべきだと私は思います。
野村證券+大和証券。
内容がほぼ同じなのでまとめて。
積立投資が有効である。
これはドルコスト平均法といい時間分散をして一定金額ずつ買っていくのがポイントです。
株価下落時に多い株数を買えるので相場上昇時に加速的に利益が増大します。
それに加えて資産分散。
国内、国外、株、債券。資産をバランスよく持つことにより上昇も下落も小さくすることができる。
リスクが小さくなるので上昇時もある意味上がりにくくなるが、債券からの金利収入があるため、上下の振れ幅は上向きになりやすいです。
でも野村證券の35歳から3.5万円で2000万円貯めるはちょっとお財布的に難しそうなのと、年率3%ずつ30年間運用し続ける方法を提示していただきたいです。
私は不可能だと思います。もし仮にできるのであれば野村證券を通じて投資をします。必ず。
さわかみ投信は発言内容が異質。もちろんいい意味で。
投資哲学がぶれず、いつもすごいなあと思います。投資顧問会社でオーナー企業というのもいいですよね。
○○アセットマネジメントのような金融機関の100%子会社だと運用がだめなら交代させられるだけなので責任追及が弱い分、投資哲学が弱くなるのと比較すると、さわかみ投信は腹をくくってる感じがします。
まとめ
投資はしやすくなってきています。
また、税制的優遇も進んでいます。
ただ、何から始めたらよいかで足踏みしている人が多いのではないかと思います。
ネットは手数料が安い分、自分で調べてやってみて下さいねというスタンス。だから不安。
証券会社へ行くのはなんか気が引ける。営業マンの都合よくやられてしまいそうで不安。
ではどうしたらいいのでしょうか?
手数料をどうしても抑えたいのであれば思いっきり勉強してみましょう。
自己研鑽なので無駄ではありません!素晴らしいことです。
ただ、本を買ったり、勉強時間を時給換算したら、証券会社で手数料払うのとくらべてみて、どうでしょうか?
証券会社に行ってみようと思う方。
うまいこと証券会社の都合よくまとめられない手段を紹介。
「NISAの分だけとりあえず投資をしてみようと思うのですがどうしたらよいですか?よく皆さんが選ばれる、有効な方法3パターンくらいを教えてほしい」と聞いてるのがよいと思います。
そこでチェックポイント
・積立投資が手段のひとつに採用されてなかったらその営業マンは自分本位の営業スタイルです。
・株主優待がいい銘柄を勧める営業マンは事実上NISAのメリットを無視してます。
・投資信託で分散投資タイプでないもの一つの商品で120万円分提案。手抜きにもほどがあります。
しっかりと、あなたの大切なお金のことを真面目に考える営業マンに出会えることを祈ってます。
もし数機関まわって出会えなかったら連絡ください。
ありがとうございました。
初回リリース
2017-06-22 23:10
(カネコ)