ピーターリンチとは何者?
ピーター・リンチとは
MBA取得後、証券会社フェディリティ・マネジメント・リサーチ入社
13年の在職中に資産を2800%以上増やす成果を上げる。
全米ナンバーワンのファンドマネージャーとも呼ばれた。
今では一般化した企業を徹底的に調査し長期で投資する手法を取り入れた先駆者。
そのピーターリンチの名著 ピーターリンチの株で勝つ
に沿って、彼の投資手法を学びたいと思います。
ピーターリンチの思想
・投資をはじめる前に、その国を信頼しているか?投資に対する期待は何か?短期か長期か?突然急落したらどう対処するか?投資家の運命の決め手は相場や銘柄でなく自身。
・話題の銘柄、アナリスト推奨銘柄、情報誌は無視し、自分で研究すべし。自分の生活の身の回りで起きていることからいくらでもヒントを得られる。
・アナリストが会社訪問・工場見学するよりも、その消費者の方がずっと役に立つ情報を持っていることもある。
・統計学より歴史や心理学。株式投資は科学というよりも芸術。数学的知識だけで勝負できるならスーパーコンピューターを使えばだれでも儲かる。
・プロの運用者は無名会社で収益を狙うより、損してもたかが知れている安定感ある会社を望む。失敗の言い訳ができるから。そして無名株が上昇したころにはもう買えない。
・期間収益率を考えるべき。2倍になった株が10年前の購入であれば年率7%。もっとリスクを抑えて債券運用した方がよかったのではないか?
・弱い投資家は相場で心理が変化する。上昇相場時に建設中のマンションを見ると「景気は好調」と言い。下落相場時には「こんなにたくさんのマンションは売れない」と言う。
ピーターリンチの株式投資
・はっきりしていていることは株で金儲けするのに株式市場全体の予測する必要はない
・買いに入る最良のシグナルは気に入った会社を見つけることが全てである
・急成長株が急成長産業内にあるとは限らない。マーケットシェアを伸ばすのが急成長株
・上がった株を売り、下がった株を塩漬け。この行為は咲いた花をむしり、雑草への水やりと同じ
・押し目買いができずに損切りすることしかできないなら、正当な利益を得られない
・年末は機関投資家の期末売り、税金対策売りが出る。企業業績に無関係であり、まさに買いのタイミング。
・一株当たり現金より株価が安くなることはないであろう。
・負債のない会社は潰れない。
・夜明け前はいつも一番暗い。
ブレイクタイム ~複利運用のすごさ~
1626年NYのマンハッタン島をインディアンは24ドル相当の装飾品と交換した。
362年間ジョークの材料にされ続けた。
しかし、もし24ドルを8%複利で運用していたら30兆㌦以上になる。
現在マンハッタン全体の地価は526億ドル。
インディアンはマンハッタンを買い戻しても29兆9500億㌦のおつりがくる。
複利は大変なものだ。
では次が最終章です
ピーターリンチが思う完璧な会社
・どんな馬鹿でも経営できる
・単純な事業を行い、面白みのない名前の会社
・機関投資家が保有せず、アナリストがフォローしない会社
・確実な需要がある無成長産業(葬儀屋など)
・玩具より医薬・飲料・カミソリなど買い続けなければならない商品
・自社株買い、役員・従業員らが買う会社
このように見てみると
なんとなくウォーレン・バフェットと同じような考えも多いようです。
株式投資は美人投票という様に、
プロの目利きである彼らがいいと言えば、大衆もいいと思うのは当然だと思います。
特に米国株の場合はバイアンドホールドで配当金を享受しながら長期投資に向いている実績があります。
日本株投資にも応用してみてはいかがでしょうか。
またこれを機に米国株へのチャレンジもよろしいかと思います。
(カネコ)